中学生誘拐監禁事件の不可解さ

日曜日、速報で中学生女子が二年ぶりに保護されたというニュースを聞き驚いた。

実は、僕は誘拐の現場となった朝霞市からはほど近いところに住んでいて、
二年前から行方を探すビラで行方不明になっていることを知っていた。

昨年の地元の夏祭りのときは張り紙が貼ってあり、
何処に今いるんだろうか、解決することはあるのだろうかと思っていた記憶がある。

未成年の失踪事件では大抵結末は最悪で、長期に行方不明のあと保護された例は新潟の監禁事件くらいしか知らない。

二年という時間を奪われたのは不幸だが、少なくとも生きていた事は本当に良かった。

 

容疑者の行動の不思議

不思議なのは容疑者の行動だ。

現時点で容疑者は確保状態だが逮捕には至っておらず、取り調べもまだの状態なので情報は少ないのだが
今ある情報でも随分と不思議な、アンバランスな印象を受ける。

誘拐し、監禁をし続けるというのは持続可能な犯罪ではない。

今までの例では、人とのつながりもなく地位もない失うものがなにもない、所謂『無敵の人』が起こすパターンや。
享楽的で刹那的な人物が欲望のまま起こすパターンなどがよく見られる。

両方とも、就職をしたり進学をしたりなどの将来への計画性みたいなものはないし、
犯罪以外にも破滅的な行動が目立つ。

一方こちらの容疑者は、休学し飛行機の免許を取得し、復学し単位を取得し卒業し、就職も決めている。
生き方が全く破滅的でない。
資格、社会的地位を確実に持っている。
失うものが大きいのはわかっているはずだ。

地位がある失うものが大きい人でも重大な犯罪を犯す人はいる。
だが、大体は衝動的なところが大きいと思う。

どれほどの計画性があったのかまだ明らかにはなっていないが、被害者の名前を予め調べたり、家出を装う工作やナンバープレートの偽装など用意周到に行っていたらしい。
だからこそ2年間も気付かれなかった。
失うものが大きく、緻密な計画を行う思考能力があったのになぜなのだろう。
単なるそのような性指向をもつ計画的な人間ならSNSなどを駆使して交際しようと目論みそうなものなのだが、リスクが大きい方を選択したのが解せない。

就職をしたら出張や転勤など家を開けることもあるだろう。
そのときはどうするつもりだったのだろうか。

考えられることとしては、女性に対してファンタジーめいた勘違いがあったのかもしれない。
長い間暮らしていれば情が芽生え信頼関係が築けるとか、服従するとか、所有物になるなどの願望だ。
それでも長い生活が続けられるとは考えられない。
もしかしたら、最終的には最悪の行動を行うつもりだったのかもしれない。
そこは本人の話を聞きたいところだ。

そのファンタジー願望説はあるかもしれない。
中野に引っ越してからはマンションはオートロック式で外から施錠をしていなかったそうだ。
後半になれば連れ立って外出することもあったし、容疑者からしてみたら信頼関係が築かれた安定状態とおもっていたのかもしれない。

抑圧状態で学習性無気力に置かれて被害者は反発をしない、愛想よく接するようにするなど見た目は服従したように見えているだけで
実際それは身の安全のために相手の逆鱗に触れないように抑えているだけである。
そこに容疑者としてはミス被害者としては千載一遇のチャンスがあったわけだ。

用意周到に犯罪計画をしつつ、被害者の脱出時の未施錠も計画性と結果のアンバランスさが見て取れる。

やはり計画性を持ちつつ、ファンタジーめいた願望がある人間なのだろう。

 

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